Consept
レザーの経年変化に魅了され、モノ作りを始めてから
２０年以上が経ちます。レザークラフトを始めたのは、
『どうしてどこのブランドもコレを作らないのか？』
『こういうのが欲しいのに…』という気持ちから。
皮革への拘り、金具への拘り、下処理・仕上げへの拘り。デザイン・サイズ・色への拘り。
極端とも言えるそのシフトはきっと万人受けするモノ造りではないでしょう。使いやすさよりも拘りを追求しました。
フラットレザーの名前の由来は、革本来の経年変化をより一層感じられるように平面（フラット）部分を多く取り入れていること。また、シンプルなデザインで流行に流されない不変的なモノになるようにという意思が込められています。『H』のようなブランドロゴはFとLの頭文字を合わせたモチーフとなっています。
Order Made
Flat Leatherではカスタム・フルオーダーを承っております。お問合せからお気軽にご連絡下さい。
デザインのイメージ、皮革の厚さ、色、お客様のイメージを具現化致します。
Leather
皮革
flat leatherは昭南皮革の本ヌメ革で製作しております。
昭南皮革とは、姫路の昭南皮革工業所で製造されている皮革。
本来、昭南皮革は革靴の本革底用の革や、工業用のベルトの革をメインにしているタンナーなので、厚みと硬さを重視して革を鞣しております。
使用する原皮は栃木レザーと同じカナダのトロント産で、栃木レザーに比べ長い時間タンニン剤に漬け込んでいるので、革の密度は高くしっかりと仕上がっています。
密度が高く、革にコシがあり、また、厚みの出せる皮革となっています。個人的な好みでありますが、世界最高のワイルドさと美しさを持つ皮革です。
ヌメ革は使い込む事で革の毛穴などが消え、自然な光沢が生まれ、自分の体温と使い方により独自の経年変化していく。飴色に変化した皮革は簡単に手放すことの出来ないモノへなります。
Solid Brass
真鍮無垢
標準仕様でセットされている金具・コンチョは全て真鍮無垢製。真鍮無垢製以外は使用しておりません。ホルダーのペットボトルホルダー部はFlat Leather オリジナルの真鍮無垢で作っておりますし、ナスカンやネジ一つをとっても真鍮製となります。既製品も使用しますが、多くのパーツはオリジナルで製作しております。また緑青（真鍮製品に出る錆のようなもの）が出にくくする為の処理も施しております。
Cut/Parts
裁断・パーツ取り
型抜き等は使わず、皮革の繊維の方向を見ながら裁断し、皮革の部位とパーツの相性を考慮しながら裁断します。カード入れや、マチ部分には柔らかいベリー付近を、ベルトやウォレット外革等はベンズを…等、適材適所を考慮した細かい処理を施しております。
また、これは作者の特異とする事ですが、一つのアイテムを作る際に必ず同じ一頭の半裁から全てのパーツ取りをしております。というのも革には個体差があり、同じ昭南皮革でも経年変化の仕方や色艶に見えない程度の差異がある為…というのもあるが、こうすることで1つの作品が1つの塊感があり、また魂が宿ると感じられるからです。
Polish
磨き
床面の処理はFlat Leather独自の調合した処理剤と数種類の工具を使用し、一つ一つのパーツを丁寧に磨き上げております。箇所によっては綿布で磨き光沢を抑えるような処理を施します。
コバ処理に関しては数種類の工具で何工程も重ね、一枚革のように見えるまで丁寧に磨き上げております。一切の妥協を許せない大事な工程で作品のクオリティを上げております。
Sewing
縫製
Flat Leatherの製品は全て総手縫いとなります。基本的に使用する糸はナチュラル・ブラックの２種類のシニュー糸。
また、Flat Leatherは直線縫いにて製作しております。（画像左上）
斜め縫い（画像右上）が美しいとされている近年のレザーワークスですが、シニュー糸を摩耗から守るために溝の内側に入れ込むよう造るには直線縫いの方が都合がよい為この手法にて製作しております。
手縫いヵ所に応じてシニューを裂き、製品の見栄えを良くする作家さんが多いですが、Flat Leatherでは通常のレザーワークさんよりかなりの太さで縫っております。無骨で、作品に力強さを持たせる事を意識しております。
Line up
Flat Leatherのアイテムは現在掲載している品数が他ブランドに比べて明らかに少ないです。それは制作工程でベストのモノを選び続けて淘汰され続けた結果であります。
一貫されたデザインで一つ一つのアイテムが密着な関係性を持っております。
既存の型紙からFlat Leatherのコンセプトに合わせ、ラインナップも随時追加予定です。
ブログにて紹介予定。
Repair/Athers
修理・その他について
ご購入後三年間程度の通常使用による糸切れや、ボタンの破損などは無償にて修理を承ります。また過失による破損等に関しては修理や、三年以降経過した製品には修理費が発生する場合もございます。お問合せの上ご郵送ください。
（重篤な皮革の破損、破れ、傷は修理不可能な場合もございます。ご了承ください。）
使用する皮革には生きている時に付いた傷や、シワ・血管跡などがございます。目立った傷、血管跡は極力避けて製作いたしますが、
皮革の個体差は多少うまれてしまいます。ハンドメイドの良さとして受け入れていただければ幸いです。
Crafter/Designer
Flat Leather 代表
キョウスケ
工房所在地 千葉県茂原市東郷
Flat Leatherホームページ https://flat-leather.com
BASE Shop
https://flatleather.base.shop